ハイ・ポイント大学は、ノースカロライナ州ハイポイントにある私立のリベラルアーツ大学です。サステナビリティへの強い取り組みで知られており、キャンパスではグリーンビルディングの実践やエネルギー効率の高いシステム、廃棄物削減プログラムを導入しています。また、ハイ・ポイント大学はサステナビリティをカリキュラムに組み込み、学生やスタッフに対して環境意識を高める取り組みも行っています。私たちは、キャンパスにおける日照分析の実施を依頼されました。
ハイ・ポイント大学
Type of Project: Educational
所在地: High Point, North Carolina, United States
Region: North America
プロジェクトについて
主な調査結果と改善点
- 日照利用:窓際のエリアでは十分な自然光が得られるため、日照センサーの設置が適しています。これにより、自然光の利用可能性に基づいて人工照明を調整し、昼間のエネルギー使用を最適化し、電気照明への依存を減らすことができます。
- 人工照明の必要性:作業エリアなど自然光が不足している主要な内部スペースには、人工照明の強化が必要です。既存の電球をLEDに交換することで、エネルギー効率を向上させ、室内照明の快適さを改善することが推奨されます。
- プレゼンス検知器:トイレや倉庫などの使用頻度が低いスペースには、プレゼンス検知器の設置が推奨されます。これにより、人の存在が検知された場合のみ照明が点灯し、交通量の少ないエリアでの不必要なエネルギー消費を抑えることができます。
- 照明交換戦略:計画には、作業スペースや廊下などの高頻度使用エリアで、従来の電球をLEDに交換することが含まれています。この変更により、エネルギー効率と照明の質を向上させ、頻繁に使用されるエリアの照明を確保しながら、全体的なエネルギー使用を削減することが期待されます。
- 試験と調整:特定のゾーンで照明レベルを評価するための試験が実施されました。過照明または不足しているエリアの特定が行われ、これらの結果に基づいて照明計画が調整され、すべてのエリアが適切に照明されるようにしています。
省エネ評価
我々の調査結果および提案により、大学内のさまざまなゾーンで最大80%のエネルギー削減が見込まれています。これにより、年間総エネルギー削減量は62,000 kWh以上となり、エネルギーおよびコストの大幅な節約が期待されています。